「生きる」から思う死

学生時代に映画配給会社でバイトしていた私にすると映画は「人生の師」で。自分自身では体験できな人生を追体験する精神世界であり、祈りの場です。そんな中、なんといっても黒沢映画は別格で。昨夜も「生きる」を独り部屋で鑑賞しながら、黒沢が説く「生と死の狭間」を考えました。

先週、後援者の通夜で徳雲会館に参りました。台東区役所の近くにある葬儀場です。葬儀場について「思い出深い」という表現が適切か否かは別にして、私にとって「徳雲会館」は父の葬儀を行った場所であり、何ともいえぬ不思議な悲しみを感じる場でもあります。

「人はいつか死ぬ」という事実を理解しつつも、何処かの高僧が語った通り。「死は他人のもので、自分に死が訪れるとは、こりゃあ大変だ」という感じ。(苦笑)ましてや、自分の親の死に直面してみると、「次の番は我々兄弟なのか」と妙な感慨にふけったりしました。

厚生労働省・平成27年人口動態統計によりますと、2000年に96万人だった日本の死亡者数は、2015年に戦後初めて130万人を突破した程に急増。分析によれば、今後は更に増え続け、2030年には160万人に達する見込みだといいます。2030年、う~ん、俺が生きていたとして65歳かあ。微妙。(笑)まあ、しかし、向こう100年で見れば、今存在しているほぼ全ての人が死を迎えるわけで。一人一人の「終活への心構え」が如何に重要かと考えさせられます。

【生を明らめ、死を明らむるは、仏家一大事の因縁なり】
道元禅師『正法眼蔵 諸悪莫作巻』

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