【悲しいがコロナは終わらない】
~今冬、インフルエンザと共に危険な状況へ~
ラジオで感染症学の専門家で、白鴎大学教授の岡田晴恵さんの話を聞いた。
彼女に対し「コロナを煽る」などの批判がある事は承知しているが。地方議員として今までの流れを見ていると、厚労省や医師会に苦言を呈していた彼女の言葉通りになってきた気がする。
コロナ感染について、彼女が懸念するのは、この冬の第8波だそうだ。「オーストラリアでは今、インフルエンザとコロナがダブル流行している」とのことで、感染学の教科書レベルの基本では「南半球に起きたことは半年後に北半球で起きる」とのこと。日本では「(インフルが)2シーズン流行していないので、基礎免疫が落ちている」ことが更にバンデミックの悪化を増大させる心配もあるそうで。コロナとインフルが同時流行したときの医療体制はさらに深刻になると思う。小さなお子さんの命を脅かすインフルエンザ脳症なども怖い。
これだけ感染が拡大したら「医療を強くするしかない」のは当たり前だと素人でも分かるわけで。「仮設でもいいから、公園などにコロナ専用病院を作ればいい」と、岡田先生は何度も繰り返し提言しているそうだ。しかし、岡田さんの提言によって、一時、厚生労働相や、東京都知事がその方向を検討したものの、ウイルスの流行がいったん落ち着くと、その話は立ち消えになったという。そして、第6波を超える第7波が到来。
ニュースなどで報道されているが、検査キットもコロナの治療薬も、今は足りていない。その理由は、「準備して使わなかったときの失敗を官僚は恐れる癖」があるから。要は予算を無駄にした批判を官僚は最も恐れるのだ。だからこそ、政治家がリスクをとるべきなのだが。独立した判断が求められる政府専門家も官僚の既定路線に沿った提言をしているだけに見える。
「2類相当」から「5類」へ変える議論も大切だと思うが、地方議員として現状を考えると、安易に引き下げると今より混乱すると予想する。なぜなら、普通、これだけ感染拡大したら多くの病院でPCR検査や診察できる態勢を整えることが重要だと思うが、厚労省・医師会を中心とする政策は今でも「重症患者の対応」を基本に置いているからだ。やはり、火事と一緒で、コロナも症状が出る前の「初期対応」が必要だし、インフルエンザも流行する予兆があるなら、初期48時間の対応が命を左右する程に重要だと考える。
今後、議会で更に発言していきたい。
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