【区民文教委員会】
『なぜ、いじめは無くならないのか?』
「株式会社ZOZO創業者・前澤氏の宇宙行き」を批判し嫌味を言う一部のマスコミ報道を見て、区民文教委員会で何度も議論される問題を改めて考えてみた。前澤氏への報道、あれも一つの「いじめ」だ。
毎回、区民文教委員会での「いじめ報告」を聞いていると虚しくなる。しかし、考えてみれば、当たり前の話なのだろう。我々がいる政治の世界はもとより、皆さんのいる会社だって、御商売だって、常に誰かと争い対立していて。その争いを経て各々の日常生活を確立している。御商売をされる方には「商売敵(がたき)」という言葉があるが、我々の世界にも「政敵」という言葉がある。何処かの政党ではないが、常に誰かを比較対象として批判し、人は己の主張を世に叫ぶ。いや、自省を込めて書けば、自分自身も含めてそれが「人間の性(さが)」なのだろう。
それなのに、大人達は「子どものいじめを無くそう」と偽善を語る。先ずは「大人から争いをやめろよ」という話だ。綺麗事と言われるかもしれないが、先ず改めるべきは「子供の世界のいじめ」ではなく、大人の世界の「国家対立」「政党対立」「個々の対立」なのだ。
生前、今年亡くなった立花隆さんが「冷戦を終わらせたのはアポロが撮った地球の写真だと思う」となにかの雑誌に書いていた。1968年に米国のアポロ8号が月から見た青く美しい地球を撮影した、あの有名な写真のことだ。誰も見たことがない、宇宙という広大な世界からの「青く美しい地球」を見て、己の愚かさに人類の多くが無意識に自覚したということなのか、冷戦は終わりに向かった。
新聞を読むと、今年は「ダンテ没後700年」「ドフトエフスキー生誕200年」だそうだ。考えてみれば、ダンテは「神曲」で宇宙に飛び出して惑星を巡り神を見たし。ドフトエフスキーは「罪と罰」で極端な思想で金貸しの老婆を殺害した元大学生を、貧しい娼婦の娘が更生させる話を書いた。結局、人の道を正していく力は「己の想像を超えた包容」しかないのだろう。ふと、そんな事を考えた。
ある日、前澤氏が宇宙人でも地球に連れて帰ったりしたら…それどころじゃなくなるから…人間は慌てて「くだらない日々の争い」をやめるのだろう。(笑)
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12月14日(火) 午前10時開会 区民文教委員会
【議案】
第49号議案 東京都台東区立区民館条例の一部を改正する条例
第52号議案 東京都台東区立社会教育センター及び社会教育館の指定管理者の指定について
第53号議案 東京都台東区体育施設の指定管理者の指定について
第54号議案 東京都台東区立少年自然の家の指定管理者の指定について
第92号議案 東京都台東区幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
【陳情】
陳情3-33、34 固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続について意見書の提出に関することについての陳情(2件)(新付託)
陳情3-36 オンライン授業の出席扱いを求めることについての陳情(新付託)
【理事者報告】
1 補正予算について(区民部)
2 台東区多文化共生推進プラン中間のまとめについて
3 「協働事業提案制度」に係る令和4年度実施事業について
4 台東区学校教育情報化推進計画中間のまとめについて
5 令和3年特別区人事委員会勧告等について
6 令和4年度区立幼稚園及び認定こども園(短時間保育)の募集状況について
7 区立中学校選択制度の選択状況について
8 旧自然の村施設に関する協定の終了について
9 東京都台東区立少年自然の家の指定管理者候補者の選定結果について
10 「令和3年度東京都児童・生徒 体力・運動能力調査」結果について
11 令和3年度全国学力・学習状況調査結果について
12 令和2年度不登校児童・生徒数について
13 令和2年度いじめの認知件数について
14 東京都台東区立社会教育センター、社会教育館及び清島温水プールの指定管理者候補者の選定結果について
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