深夜にアイオアの景色を思い出す

ほりこし秀生日記

深夜、BSで「アメリカ大統領選挙」の特集番組を見ていました。CNNによれば、ヒラリーとトランプの明暗を分けたのはアイオワ州だったそうで。

前に私も旅したアイオワは、トウモロコシや大豆など全米屈指の農業州で人口が約310万人。90%以上が白人で、民主党と共和党の支持者が拮抗している地域。あの広大な農業地域のアイオワが大統領選挙の激戦州とは・・・。

皆さんは観ましたか、「フィールド・オブ・ドリームス」という名画を。あの舞台はアイオワなんですよ。1989年公開の映画「フィールド・オブ・ドリームス」の撮影用につくられた野球場が保存され、今もファンを引きつけているのです。

『きみがそれを作れば、彼はやってくる』

という声に導かれ、主人公レイがトウモロコシ畑を切り開いて球場をつくると、八百長疑惑で球界を追われた大リーガー「シューレス」ジョー・ジャクソンがよみがえって、再びプレーする物語。親子の愛情もあって、野球ファンには堪らない映画でしたよねえ。ホームページを開くと、広大な農場の中、小さなバックネットと木製の観客席、鮮やかな緑の芝生が目に飛び込みます。キャッチボールしたり、客席からグラウンドを眺めたり、ファンは映画のシーンのように楽しんでいるのです。斯く言う私も、あの球場でキャッチボールをするアメリカ人親子の風景に癒されました。

移民の国アメリカにとって野球は単なるスポーツではなく、文化であり神話であるとも言われていますよね。素朴な手作りの球場は人々の原点であり、守るべき純粋な夢の場所なのでしょう。原作者W・P・キンセラ氏は2016年9月、残念ながら亡くなりましたが。彼が作中、球場について主人公のジョーに言わせた台詞は永遠に残るでしょう。大統領選挙で罵り合った二人にも、強く響いた言葉だったのでは。特にトランプ(笑)

『ここはきっと天国に違いない』

台東区上野公園にある「正岡子規記念球場」もフィールド・ドリームスのように「野球観光地」にしたいなあ。議会で頑張ろう。何しろ、あそこは日本に「野球」という言葉を作った正岡子規の聖地だから。日本の野球ファンにとっても台東区にとっても大切な場所なのです。

 

 

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