国際化する学校の現場の声をもっと聞きたい!

ほりこし秀生日記

2月の中学受験直前で子供達も緊張している季節です。大手進学塾である事件が発生しました。お弁当の時間に生徒がみたことがない果物を取り出します。「それはなに?」と生徒たちは興味津々です。大きなアーモンドのような形の果物です。塾のお弁当の時間は10分です。おむすびを食べていた生徒が「それって、王様だよね」と言うと「そうだよ」と言って果物を割りました。

教室にいた生徒たちの好奇心は頂点に達します。そして、その果物は何か?ドリアンです。小さなサイズのドリアンです。「食べてみたい」と言い出す生徒とスプーンで食べたのです。「ブルーチーズを濃厚にした感じなんだ」と感想を言う生徒もいれば「臭い。臭い」と大騒ぎする生徒たち。

そして、次の授業で先生が教室に入った瞬間、先生は倒れこむように生徒たちに「窓を開けて」と叫びます。食べた生徒たちは笑いが広がります。食べてない生徒たちにとっては「悪臭」以外の何者でもありません。

その夜に塾から保護者に一斉メールが流れます。「塾のお弁当にドリアン等の臭いを発する果物の持ち込みを禁止します」と書いてあります。

それを見たドリアンを持たせたタイ人の父親は怒り、塾に抗議します。

「あの、ドリアンはご家庭でお召し上がりください。教室で授業が困難になります」

「何を言っていますか?納豆のほうが臭いじゃないですか?」

食文化の違いなんです。

塾は何を抗議されても引きません。

塾の教室も国際化しています。タイ、アルゼンチン、フィリピン、ベトナム、ブラジル、インド、ブルガリア、ルーマニア、アメリカ、イギリス、インドネシア、マレーシアからやってきた小学生が授業を受けています。みんなハーフの子供達です。

2019年1月1日集計で、台東区の世帯で外国人世帯は118,858です。外国人のみの世帯は10005世帯、混成世帯は1962です。

台東区の総人口199292に対して、外国人は15433です。家族で住んでいる外国人が総世帯に対して10%以上います。

人口でも7.7%です。

小学校、中学校における外国人の比率も高まる傾向にあります。

児童、生徒たちも大変です。

先生にお話をしたい。だけど、言葉が通じない。その逆もあります。

そんな時は日本語が堪能なバイリンガルの子供達が大活躍するのです。

先生の通訳になってくれるのです。

英語ができればなんかなるのではなくて、様々な言語に対応する必要がある教育現場の現実を思い知らされました。

実は日本の教育は変わらなければならない時期にきています。

教育現場の声をどう生かして、国際化の流れに対応するか?

国際化する現場の先生たちの声をもっと聞きたいと思います。

これがこれからの課題になると堀越秀生は考えています。

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