今任期最後の定例会(平成31年第1回定例会)が先週金曜から始まり、明日は本会議一般質問。いつもの定例会同様、議論すべき課題は山積ですが。今議会として早急に議論せねばならないのは「児童虐待」の問題です。以前に書いた通り、そもそも私が議員になった理由も・・・親から激しい虐待を受けていた「孝太」と、学生時代に関係のあった某施設で知り合い。児童虐待を受けていた幼子達と過ごす事になったのが端緒でした。初当選当時の「堀越日記」にも書きましたが、あの「孝太の死」と「関わった某市行政の横柄な態度」。これがなかったら、きっと、議員に立候補していなかったと思います。今でも、あの市役所職員の無責任・怠慢な姿勢、そして幼き子の小さな棺を担いだ悲しみというか屈辱。
正直、私の議員生活の原風景には「役人への不信感」が根強くあるのも事実です。
そして、また繰り返される「幼子の虐待死」、「行政の怠慢」・・・本当に許せない。
児童虐待は、増加の一途をたどっています。警察庁が公表した2018年の犯罪情勢によると、虐待の疑いがあるとして
警察が児相に通告した18歳未満の子どもは、昨年、初めて8万人を超えました。統計のある04年以降、増え続けており、過去5年間では3倍近くに膨れ上がった数字です。暴言など心理的虐待、暴力による身体的虐待、ネグレクト(育児放棄)、性的虐待のいずれも前年比増。事件が相次ぎ、通報が増えたこともあるでしょうが異常な数字です。
一方、昨年の摘発件数は1300件強。首相は関係閣僚会議では、すべての虐待事案について、1カ月以内に安全確認するよう言いました。そうすると、全国の児童相談所が在宅指導している数万件が対象となるのですが心配になります。
国の公立小中学校、教育委員会が虐待を疑うケースも点検するとのことで。これだけ対象件数が多いなら、先ずは事件に発展するリスクが高いものから一時保護が鉄則でしょう。東京都目黒区で少女が虐待死した事件を受けて、政府は一昨年7月、子どもや保護者を支援する「児童福祉司」を増員する計画を打ち出しましたが。今回は、これを予定より前倒しして進めるとの方針転換もしました。いつも後手後手でイライラします。私の素直な感想を書けば、私が学生時代に関わった前述の事件があった30年前から。児童相談所の職員や対応職員の法的知識・対応能力について、画期的な改善はないと思います。なので本当は、先日も書いた通り、児相に「自治体内弁護士」などの専門職を配置する必要があります。
子を奪おうとする親の執念は、机上の空論では計り知れない「執念」なのです。だからこそ、現場対応には法的知識を備え、ある意味で「子を奪おうとする親に対する法的措置」を知識と実践の両面から理解している者が絶対に必要なのです。そこに、中央官庁の役人も、教育委員会の役人も気づいていないと強く感じます。その点を議会で児童虐待問題を議論するたびに、地方議員として疑問に思い、質問・要望してきました。
【平成31年第1回定例会に提出された議案・・・http://www.city.taito.lg.jp/index/kugikai/honkaigi/heisei31/2019teirei1/31-dai1kai-gian.html】
【一般質問発言通告一覧表・・・http://www.city.taito.lg.jp/index/kugikai/honkaigi/heisei31/2019teirei1/310208tuukoku.html】
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